牛のこころ、人知らず

土曜日, 9月 23, 2006

牛は、人の鏡ー2

牛は、見た目(?)より学習能力があります。
それは、怒られたり、怒鳴られたりする人をよく見ています。
その一例ですが、今100頭だとか多くの牛を搾乳(乳搾りをすることです)している牛舎では牛が搾乳施設(ミルキングパーラーと呼ばれています)に入ってきて搾乳機(ミルカーと呼ばれるおっぱいから牛乳を搾る機械)を取り付けるのですが
牛と人との関係がうまく行っていると非常にスムースに牛が入ってきて搾乳の仕事が進むのですが
たまたまいつもと違う人がやると、搾乳する時間が2倍近くかかることもあります。
当然のことですが、牛との関係がうまくいっていないと、搾乳施設になかなか入らないので、人が搾乳施設に追い込むことになり、牛はますますいやいや状態になり、人は怒鳴ったりとますます関係が悪化することになります。
私も、以前仕事で牛の体重測定をするために約10頭いる牛房(牛舎内の牛を入れているところ)で
1頭ずつ捕まえて体重計に乗せる作業中に、隣で房で牛との関係が悪いタイプの人が大きな声を上げたために10頭の牛が暴走し始めて、私はひっくりかえり体重700kg近い牛に踏みつけられた経験があります。
(その時は、すぐに助けてもらったので腕だけ踏またために大事には至りませんでしたが、後で考えると頭や腹だとどうなっていたかと思うとぞっとしました)
その人と、搾乳中でも大きな声を出すと、牛を触っているとその声で体(牛のですが)が緊張するのがわかります。
多分このような時には、牛乳の出方も悪くなっていき、生産性も向上しにくくなりますよね!
しかし、意外と現場(牛舎など)では意識されないことが多いよう感じています。
最近は、このようなことも現場でのアドバイスとして行うようにしています。