牛のこころ、人知らず

木曜日, 7月 02, 2015

糞尿処理技術

先月試験装置で生堆肥を処理する試験は基本成功しました。
ロットが小さいために実用機までにはもう少し時間がかかりそうですがようやく図面が書ける段階になってきました。
この装置は、加熱水蒸気を使い乾燥させる方式です。
これは主に廃棄物の減容させるもので温度の高い水蒸気で炭化させるものですが糞尿は乾燥させるだけでよいので加熱温度も低く設定して行います。
試験では、200℃で行いましたが水分は半分になりました。ホールド時間は5分でしたが試験装置は加熱水蒸気の噴き出しが1か所なので乾燥のムラがあり噴き出し周辺は乾燥して端のものは水分が高いままでそれをまとめたサンプルの水分が高めになりました。
原料である糞尿を回転させて加熱水蒸気をムラなく掛けると短時間で乾燥できると思います。
このような装置は、加熱水蒸気の関連する業界では検討されていたようですが実用機まではまだありません。
これまでいろいろ取り組んできた経験では、200℃では臭気が発生します。この臭気対策としては簡易な方法があるので乾燥させる容器内の空気を循環させて外部に出さないようにすることを考えています。
とりあえず動力は電気を用いますが、水素酸素ガス(OHMASAGAS)を自家製造して燃料として用いることができます。水素ガスでもブラウンガスでも可能です。
色々工夫次第でユニークな装置が出来そうです。
もしかして世界で初めての挑戦かもしれません!

後はクライアントが納得してくれるだけですよー