牛のこころ、人知らず

日曜日, 10月 01, 2006

放牧サミットに行きました

先週、熊本であった第6回放牧サミットに行きました。
研修としては、現地の事例発表と現地視察でしたが、事例発表は、九州大学の後藤先生の発表が面白くて
その後の懇親会で少し話をしましたが、いわゆる放牧だけで牛を肥育させるということは、今の肉牛の中では異端です。(これはいわゆる霜降りの肉にはなりにくいので)
しかし、今健康と言う観点からいうと、霜降りではないけど、「赤身ののヘルシーな牛肉」ということでの
展開は可能かなと思うのですが、現実のマーケットではある程度のロット量がないと安定的な供給ができないことがネックになりそうですが………
しかし、黒毛和牛の中でも、草だけで太りそうなやつもいますし、熊本ですから、「褐毛種」(いわゆる赤牛)の肥育などは技術的に可能かなと思います。
おそらく、放牧のみや放牧主体での肥育牛では、今話題のL-カルニチンの含量が高くなり、霜降り肉とは違った機能性成分が多く含まれた「ヘルシー」になると考えられますが、まだ研究データーなどが不十分で今から取り組む課題ではないでしょうか!
その面から見ると、岩手や青森にいる「日本短角種」はその適正が高い牛で、赤身の多い肉ですがいかんせん霜降りではないので、一般の牛肉流通ではなかなか売れないことが多いようです。
黒毛和種でも、おそらく放牧草だけでも太って、しかも霜降りになりやすい血統(牛の家系図のようなもの)ではその可能性があるとの、後藤先生との話になりましたが、時間がなかったために後日、九州大学の九重の牧場に伺うことにしました。(おそらく11月くらいなりそうですが)
少し、取り組んでみたい課題です。