牛のこころ、人知らず

木曜日, 5月 20, 2010

口蹄疫

4月20日に発生を確認した口蹄疫は拡大を続け5月20日には146の農場まで拡大して、19日には政府が口蹄疫ワクチンを使用することを決定した。
そのためにワクチン投与された家畜はすべて屠殺されることになった。
当初は、おそらく楽観的な見方があったかもしれないと思うが、10年前が比較的抑制できたのが問題だったかもしれませんが、今回は牛から豚に感染したので感染の拡大が進んだと思います。
前回は、豚への感染がなかったので牛と豚ではウィルスの増殖が3000倍豚が多いと言われているので豚に感染が出た時点で拡大するのではないかと思っていたら!!!!

現地は大変だと思いますが、ここ何日かマスコミの取り上げる回数が増えてきていますが、昨日もフジテレビの撮影隊と農家がトラブルになったと記事がありましたが、現地の農家の気持ちもわからないで消毒もしていなくて農家に行くこと自体が非常識ではないでしょうかねえー!

ところで口蹄疫後の考えると宮崎の和牛の立て直しに協力していくことが必要でお金の面では国も補償をするということですが、繁殖母牛は新たに導入して分娩させて子牛市場で販売するまでは2年以上かかるので、それまでの期間の補償も考えてほしいところです。
またそれよりも、周辺の熊本、鹿児島、大分などの子牛市場も閉鎖していますが、口蹄疫の終息時期にもよりますが、多くの農家は子牛販売ができないために収入がないことになっています。
これも生活面ではかなり問題になりますし、市場がないために子牛の月齢は進むために市場が再開しても12カ月齢を超える子牛が多くなります。
そこで、これらの子牛には、子牛用の配合飼料ではなく肥育用の配合飼料を給与した方がよいと思います。
これは、12か月齢以上になっても子牛用の配合飼料を給与したら、体に中のビタミンAの含有量が高まり肥育しても「サシ」が入らない体質になってしまうのです。
また10か月齢以降は子牛の食い込みが増えて増体量も大きくなるので子牛用配合飼料では、肥育向けの体系にもなりにくくなります。(胴長の牛になるやすくなる)
そのために、12か月齢以降でも子牛市場に出すのであれば、早めに肥育の配合飼料やイナワラの給与をすることをお勧めします。