牛のこころ、人知らず

月曜日, 5月 24, 2010

口蹄疫‐2

口蹄疫は、ついにワクチン接種となりました。
ワクチン接種は、台湾でも行われて封じ込めを行った方法ですが、ついにという感じです。
テレビなども報道する機会が増えてきて、一般の人たちにも口蹄疫の感染力のすごさがわかってもらえばよいと思っています。
しかし、テレビを見ていると、マスクをしないで作業をしている様子などがあり、人が感染源となり広がっているということを認識しないでただ作業をしているという感じがして、人員の不足を感じています。

今回、多くの牛、豚を殺処分する農家の心情を考えると胸が締め付けられます。
出来るだけ早く終息することを祈っています。

この口蹄疫について、ある知人から抗ウィルス薬が作れるとの話を聞きました。
これは細菌微生物の専門家の方ですが、もうかなりの高齢になられているのですがアイディアがあるそうですが、資金とラボがないということです。
今回の口蹄疫を無駄にしないためにも、国が中心となり新たな防疫体制と発生時の緊急対応の仕組みを構築すべきでしょう。

最近は、農協なども合理化が進み営農部門の縮小や畜産担当者が少なくなったりと地域にもよりますが現場に対応できる人材が不足している傾向があります。
これは市町村レベルでも同様です。
今回の報道でも、殺処分するための埋設地をめぐり、最初は私有地にしていたので不足したから公有地を使うのは平等でないという発言をしてる責任者がいましたが、これこそ状況を認識していない典型的な例だと思います。
人材不足と指示待ちの人材しかいないような地域では、問題解決能力が低くなっているのです。
結局、最後は「人」そのものかもしれません。