牛のこころ、人知らず

土曜日, 4月 05, 2008

話題が暗いよ!

年明けから、3ヶ月過ぎましたが、暗い話題ばかりで気が滅入ってきます。
配合飼料は、4-6月期も値上げになり、乳価が少し上がったくらいでは追いつかないコストに
なっています。
先日、関東地方で酪農家の1頭当たりの1日の生産コストが1300円になっているとのことでした。
しかもこれは、自給飼料を作っていての話であって、ほとんどのエサを買っている場合では
1500円を越えているとのことでした。

これを単純に計算すると、1日当たり1頭から30kg搾っていると乳価がおおよそ80円ですから
1日1頭当たり2400円の売り上げになります。
この2400円からコストの1300円を引くと1100円になりますが、この1100円は粗利益であって
これから、電気、水道、燃料などの諸経費が引かれ、設備投資をしていればそれも差し引かれますから、儲け分は非常に少なく、良くてとんとんでかなりの確率で赤字になっていると思います。

ここまで来るとほんとうに経営という視点では、継続可能なものかの判断が必要になるかも
しれません。

しかし、この状況でも利益を挙げている農家もあり、いわゆる経営センス(能力かな)の格差
がついていることも事実です。
このままでは、この2-3年で30%以上の戸数が減少するのではないかと思います。
そうすると、飲まれる牛乳と生産する牛乳のバランスが取れてきたり、あるいは不足するような
状況になるまで酪農では厳しい時間なりそうです。

最近は、どこに仕事に行っても同じような話題でどうしてもうつむき加減になっている自分が
います。

もっと元気が出るような話題を作らないといけませんね!! 
次回はその話題にします。