牛のこころ、人知らず

火曜日, 1月 05, 2021

いろいろあるけど丑年なので

 少し遅れての明けましておめでとうございます。

久しぶりの投稿になります。しばらくお休みしていましたがゆるるりと

投稿したいと思います。

今年の干支は丑なので🐃🐄に関して良いことがたくさんあればいですなー😄

牛肉相場が昨年後半に高くなり肥育農家も一息ついた状況ですが、一方で子牛市場の相場が

高くなり元の木阿弥😔ですな❕

主に肉牛の仕事が多かったので乳牛から少し離れていたのですが友人のお手伝いを始めるこ

とになりこれまでの真逆な発想のことを始めましたよ。

それは乳量を減らすことです。こう云うとお前はバカかと罵られること間違いなしですが

実際に乳量を減らす場面ってありませんか? よく考えてみて下さいね👆

答えは次回にしましょうか

ところで先日NHKの「ダーウィンが来た」という番組で丑年にちなんだ内容を放送していま

した。牛についての説明はなかなかわかりやすいと思いましたが個人的に興味があったのは

日本での牛の元祖である口之島牛を取り上げていたことです。

口之島牛は鹿児島県の口之島しかいなくて孤島にいたことで他の牛との交配がないので遺伝

的にも貴重なものです。口之島牛には白い斑紋があったり褐毛がいたりしますが、平安時代

牛車(ぎゅしゃ)を曳いている牛の絵には白い斑紋が描かれています。江戸時代の牛の浮世

絵に描かれている牛にも褐毛やホルスタインのような白黒模様の牛もいますしその体型も口

之島牛によく似た形です。おそらく日本に渡来した牛の原型が口之島牛なのでしょう。

以前は、上野動物園にいたのですがいつのまにかいなくなっていました。

是非一度、口之島に行って見てみたいものです😊

口之島牛の話題ついでに最近いろいろと飼料給与について行っていると黒毛和種については

草だけで飼育できる(もちろん肥育でなく繁殖牛ですが)ことがわかってきました。

これは黒毛和種が他の種よりもルーメンでの微生物タンパク質合成の能力が高い可能性とも

ともと牛の備わっている微生物タンパク質合成能力を発揮させていない飼料給与している

可能性があると思います。実際に黒毛和種を粗飼料のみで飼育している農家もあるし育成牛

に乾草主体で飼育しても肥育素牛として十分に通用しています。

これに関連してイタリアンをロールに調製して給与していた黒毛和種の一貫経営でイタリア

ンを早刈りからやや遅く刈り取りを行い水分を少なくしたロールにしたところ繁殖母牛に

給与すると肥り出してきてしまい給与を止めるといいうことなりました。

理論的には、刈り遅れたので栄養価が下がるのが常識ですがなぜ太るか不思議ですよね😵

このロールを育成牛に給与すると濃厚飼料がほとんど給与しなくてもよくなりました。

濃厚飼料は、糞性状を見ていくらか給与していますがこれまでの1~2割程度です。

肥育成績も良くなって昨年の12月には肥育牛の販売をしなくなりました。

(但し、20日に1頭だけ頼まれて出荷したそうです)

相場もいいのにどうしてと聞くと「税金対策」という答えでした。

驚きましたよ😱 このご時世に 

それだけ利益が出ているということでした。

何故このようになったかついて解析していますのでこれから説明したいと思います。

ではコロナが収まり良い年になりますように