牛のこころ、人知らず

日曜日, 7月 19, 2009

牛管理のIT化

最近、IT関係の方と話をする機会が2度ほどあり、牛の管理についてどこまでIT化できるかを検討することになりました。
実は、あまり牛の管理についてIT化は牛飼いの方の「牛を見る目を育てない」ということで個人的には積極的ではなかったのですが、最近の事情を聞くと認識を新たにしました。
「牛歩」などはうしの万歩計で発情の時には、よく歩くようになるのでその特性を利用して、たくさん歩くようになると「発情」が来たということで、卵巣の状態を確認して「種付け(人工授精)」を行うのですが、それを首につけるタイプでは、歩いている振動と反芻している振動(採食している時も)を区別することが出来て、さらに皮膚(首の所ですが)の温度まで測ることが出来るそうです。
最近の研究では、ルーメン内にチップを入れておくとルーメン内の温度、pHなどが測定できるそうです。
しかし、ルーメン内の問題は、電源が必要ですから、いわゆる電池を体内に入れて大丈夫かな?といこともありますので、もう少し検討が必要なようです。(平成20年度畜産技術協会の成績より)

それでも、先日の検討会では、多頭飼育の酪農家では、乾乳牛の管理がうまく行なわれていないために問題が生じる場面が多いので、このような装置を首につけておき、飼槽(エサ箱)にスケールと制限できるゲートをつjけて、ここの乾乳牛が1日当たりどの程度食べているかをチェックすることも可能になります。
また、肥育などでは、素牛を導入した時に体温の変動や反芻回数、粗飼料の摂取量をチェックすることもできるし、エサと同じように飲水量もチェック出来ます。
実際には、屋外であればGPSを使い一定の時間ごとのうしの位置確認も可能です。

この問題は、設置するコストがキーポイントになりますが、少し現場でデーターを取り実用化に向けた検討をする見込みです。

少し具体的に書き過ぎたかな? -中井さん怒らないで下さいねー