牛のこころ、人知らず

日曜日, 10月 25, 2009

ルーメン液を取れるぞ!

先日と言っても2週間前ですが、福島県西郷村で肉用牛研究会がありました。
そこで家畜改良センターで、ルミラーという牛のルーメン液を採取する装置を使ってプロファイルテストとの関連について発表がありました。
内容よりも、牛のルーメン液採取装置に興味が湧きました。
これは、三紳工業という会社が販売している市販品ですが、昔はガスチューブを使って無理やり牛に飲み込ませて苦労したことから見ると非常に良く出来たものです。
家畜改良センターの方の話では、吸引するのに掃除機を使えば簡単に取れるそうで、ホースの先には錘のようなものが付いていてルーメンの底に入ったこともわかるそうです。
前回の牛の尿から体のアルカリ度について来週から現地で調査をする予定ですが、今後尿pHと現地の農家の了解が取れればルーメン液を採取して、牛の健康管理につなげるデーターを取れればよいなあーと考えています。
このルーメン液採取器によって調査を計画していることがあります。
現在肉牛では、脂肪酸組成でオレイン酸量を高める技術を確立しているのですが、肉牛のルーメンでの分解機能についてよくわかっていない点が多くて、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が高まることは遺伝子の働きなどで不飽和脂肪酸を変換することもわかっているのですが、この遺伝子の影響については15-20%程度でないかと考えらています。
では残りの80-85%は、どうなっているのかがわからないと「夜も寝れない」ことになりますから調べたいと思っているのですが、ポイントはルーメンで行なわれる脂肪酸の水素添加作用が影響することなのでルーメンpHが低くて水素添加能力が低下しているのか?を見なければいけません。
そこで、ルーメンフィステルを装着しなければいけないのですが、この牛のルーメン液採取器を使って調べればOKかなと思っています。

但し、このルーメン液採取器を上手に使えるかな?