牛のこころ、人知らず

日曜日, 6月 20, 2010

バイオセキュリティー

6月11~12日にエコマテリアルフォーラムが東京工業大学でありました。
いろいろな話題がありましたが、その中で東京農工大学の竹原先生のグループの研究がおもしろそうでした。
これは、家畜糞をセラミックまでに加工したものを利用して鶏のインフルエンザ対策としてこのセラミックの利用の可能性でした。
これは、セラミックに取り込まれたウイルスが不活化してしまうのです。
セラミックは、多孔質になっているのでそこ孔(穴)に取り込まれたウイルスが不活されるのです。
理由は、はっきりわかっていないのですが、ラボレベルでは非常に高い効果が確認されています。
またこのセラミックがすごいところは、有機物があっても効果があるという点です。
現在口蹄疫対策では、消石灰が多く使われていますが、有機物などがあると効果がなくなってしまうことと雨などでも効果がなくなります。
このセラミックでは、6ヶ月間土壌に散布しておいたセラミックで鶏インフルエンザへの効果は変わらずにあったということです。

まだラボレベルなので現場でどのように使えるかは、今から検討する必要がありますが、牛舎(家畜舎)で塗料に混ぜて塗りこむとか、吹き付けるような方法で試験をしたり、道路の出入口、牛舎の出入口などでも検討することになります。

これの問題点は、消石灰などよりも家畜糞を装置でセラミックにする必要があるのでコスト面では高くなります。
しかし、考え方ですが家畜糞尿を中途半端な状態にしておくよりもセラミック化した方がシンプルなケースもあるかもしれません。
現場での試験結果が良ければ新たなバイオセキュリティーの方法として確立してみたいですね!