牛のこころ、人知らず

金曜日, 9月 17, 2010

やっとですかね

口蹄疫も終息宣言が出ましたが、やっとかーという感じですが、まだまだ油断できませんね。
今回のことから、口蹄疫は人が運んだ可能性が高いとのことですから、どうやって防ぐかは非常に
難しいと言えます。
よりバイオセキュリティに取り組むことになりますが、このことは経費をかけることになりますので
コストに影響されます。
特に今のような枝肉相場では、経営自体が厳しい中で取り組むことは肉用牛では難しいかもしれません。

今取り組んでいることは、バイオセキュリティにも応用できそうですが、最近鹿、熊、イノシシなどによる農作物への被害が多くなっています。身近なことでは、トウモロコシの畑に熊が来て食べられたとかイノシシに襲われたとかあります。
そこで、別なことで検討していた、材料がいわゆる獣害対策に使えるのではないかと思いテストを計画しています。
それは、木酢油といわれるもので、木酢液から抽出した油成分なのですが、これに抗菌作用があるために保存性を高めるために検討してたところ、これに獣の忌避効果がありそうなのです。
どのように使うかは、検討していますが、今のところは油性なのでラップされたトウモロコシサイレージに対して使ってみようと思っています。
これは、ラップされたものに直接木酢油をペンキのように塗って効果を確認しようと思っています。

問題は、この木酢油が忌避効果があったとしても、牛が食べなくなるようではダメなので小さなロットで試験を行う計画です。
以前にあるところの牛舎を視察した時に、牛舎の入口で木酢液を噴霧させていました。そこでの話では、抗菌というよりも脱臭効果で使用しているそうです。
これと同じように木酢油を水に薄めて畜舎に散布することで抗菌効果があれば、バイオセキュリティになるかもしれません。木酢油の代わりにオゾンでも効果が期待できます。

どちらにしても、いろいろ試験をする必要がありますが、抗菌効果については微生物培養などを行う必要があるので、詳しい専門家(微生物の)と相談する予定です。