牛のこころ、人知らず

日曜日, 1月 09, 2011

アルファルファを作ろうぜ~

今年の冬は予想通り寒い冬です。
夏が暑く冬が寒いのは当たり前ですが、最近は冬も暖かいことが多かったので寒さが身にしみます。

粗飼料作りで北海道でアルファルファを混播した草地を作るケースが増えているようですがこの場合はその調製に少し注意が必要かもしれません。
確かにアルファルファを入れるとタンパク質やミネラルの補給になり栄養価が高くなりますが、注意が必要なのは調製する際にすいぶんをどこまで落とせかにかかっています。
これは、単純にタンパク質が高くなることは悪いことではないのですが、そのタンパク質が牛が食べた際にルーメンの中での分解されるスピードの問題です。
現在調査した結果からみるとルーメンでのタンパク質がアンモニアになる量が多かったり、デンプン質などの量的バランスが崩れていると生産性に大きなマイナスになることがわかっています。

すなわちタンパク質がアンモニアになる量が多くなるような調製であれば、相方になるデンプン質の給与量を高める必要があります。
これは、アルファルファが混播されている草地はできるだけ高水分に調製しないほうが良いということです。
高水分であればタンパク質のアンモニアに変わりやすい溶解性の割合が増えてしまうので注意が必要です。
しかし、コントラクターなどではどうしても高水分調製になるし、予乾するとアルファルファの葉が落ちてしまうのでなかなか難しい状況です。
そのために高水分では必ず粗飼料の相方にコーンサイレージが必要になります。
しかし、牧草主体の地域では気温が低いのでコーンの収量が少ないので、デンプン質を配合飼料などから別に供給する必要があります。
アルファルファは、理想は良い草ですが実際はなかなか難しいと言えます。