牛のこころ、人知らず

日曜日, 6月 14, 2015

家畜糞尿処理

来週に乳牛の糞尿処理の試験を京都で行うことになりました。
20年以上に渡りこの問題を解決できなくて悔しい思いをして来ています。今まで微生物資材や装置を考えてきましたがどれもイマイチで中途半端でした。
そこで最近は考え方を変えて乾燥させることを目的して検討して来ました。4年前から減容させる装置がありそれを糞尿に使えなる見込みがつきました。
これは、2通りあり1つは、衝撃波を利用して粉砕・乾燥化させる方法と2つ目は過熱水蒸気による乾燥化の方法です。
今回の試験は、過熱水蒸気方式によるもので糞尿は水分85%以上あるものを用意して行います。
過熱水蒸気は、温度が高くなると炭化させるもので竹炭や籾殻纁炭製造に適しているとして装置の開発をしてきていました。
しかしこれまでコストがかかるために大量の糞尿処理には難しいと思っていたのですが大阪のメーカが過熱水蒸気発生装置を電気に代わって水素ガスやブラウンガスできるように開発しました。
これは、すでに開発されている超振動装置から発生させる水素酸素ガスも利用できることがわかりました。そのなるとこの水素酸素ガスは自家製造できるためにコストがかなり低減できます。
コストが合えば糞尿処理にも使えます。期待が高くなっていますがメーカは家畜糞尿について素人で送った糞尿がドロドロになって大変だと連絡がありました。
思わず「えーうそー」となり、「このド素人」と怒鳴りつける直前でした。(危ないあぶない)
最終的な結果は試験次第ですが、装置は簡単なもので特殊なノズルを利用しているのが特徴です。問題は、過熱する温度であまり高いと炭化するし低すぎると水分が残るのでこのあたりの調査が重要となります。温度はコストにも影響します。しかし温度が低いと悪臭が発生するのである程度の臭気対策は必要かもしれません。
臭気対策は、発生した臭気を含む空気を循環させておけばかなり防げると思います。
実は、この装置で以前紹介していた強アルカリとなった焼成卵殻や焼成貝殻をこの装置で処理するとより白くなり粒度も細かくなり、いろいろな有用性がわかってきました。特に粒度が細かくなりその抗菌性を上手に利用することで真菌性の問題に対応が出来るかも知れません。
また非常に多孔質となってより細かくなっているようですから可能性として粘膜免疫を高めることも推測されています。これから試験を行う予定です。
この糞尿処理試験がうまくいくと鹿児島で実用装置を設置して本格稼働の計画です。

これによって「ファーマゲドン」と呼ばせないぞ!!