牛のこころ、人知らず

月曜日, 4月 30, 2012

糞尿処理

前回の曝気しないで液状の糞尿を処理する方法として微生物資材を使うことでしたが、3月に使った尿溜を4月に散布したところ、粘性が減り(粘り気が減った)、尿溜のスカムが半分程度に減ったそうです。期待できるかもしれません。
5月からは、大学との共同研究を行いますのでいろいろとわかると思います。
これとは別に、糞尿をそのままで処理できる技術を開発しています。
開発しているというよりももうすでに出来たと言えます。
生鶏糞、豚固液分離糞、乳牛生糞尿、肉牛生糞尿の4種類を装置を使い処理したところすべての材料について水分を10%以下になり、容量(ガサ)は、1/10以下になりました。これに要する時間は、装置の立ち上げる時間が必要ですが装置に入れれば10分もかからず処理できます。今制作している装置の処理能力は、1日当たり、4‐5トンがめどのものです。
装置は、衝撃波により、5/1000mmに粉砕して粉砕と同時に炉を高温400~900度までに上げて乾燥させます。
通常このように熱処理で乾燥させると臭いがひどく出ますがこの装置では気になりません。まったく出ないことはありませんが、従来の糞尿処理と比較すると比べるものにもなりません。
この装置では、水分調整などは必要なく、例えばバーンクリーナなどから直接装置に入れるだけでOKです。
この装置については、まだ名前もないのですが、今資料を作成しています。
期待して待っていて下さい。

日曜日, 4月 15, 2012

最近は?

久しぶりの書き込みです。
いろいろ忙しくて大変です。(俺がですがー)
ようやく、論文を1つ終わりました。書き終わりましたが、投稿すると査読(レフリーにいちゃもんを付けられるのかな?)を受けるのでこの先まだまだです。
継続した仕事もあるのですが、新規に大学との共同研究が2つあり、1つはようやく契約書が終わり明日、大学で打合せです。
これは、スラリー、尿、固液分離した液などの液状の糞尿処理の研究です。
今問題になているのは、スラリー散布して収穫した1番草のサイレージ品質が悪くなっることです。
これは、春に散布したスラリーなどは地温が上がらないので分解されないまま刈り取りすると、糞尿入りのサイレージになり不良発酵となります。
これは、雑菌のクロストリジウムなどの悪影響になっていると思いますが、このスラリーを貯留タンクで処理してサイレージの発酵障害にならないようにする処理をラボレベルで試験を行います。
この方法は、微生物菌体を使うだけのもので、曝気をしない方法です。
曝気処理については、以前から取り組んで来ましたが、曝気する装置と耐久性、電気代のコスト、発生する泡対策などでなかなかうまく出来ませんでした。
そこで、しばらく手を付けていなかったのですが、偶然汚水処理メーカーから微生物商材を紹介されて、その資料を見ると非常におもしろいので取り組むことにしました。
問題は、処理したものが問題があるかないかなので栽培試験までできませんが発芽試験まで行い、判断します。
結果は、大学との共同で発表するのでここではその後に報告することになります。
(共同研究の契約書の関係で仕方ありまんね!)