牛のこころ、人知らず

日曜日, 5月 13, 2012

糞尿処理と排水処理技術

前回の糞尿処理する装置から新しい技術というか方法を検討しています。
これは、液状糞尿と牛舎からの排水を処理することを目的として開発しています。
この技術は、すでに土木工事や建設現場で使われているものです。
土木工事などの現場では、河川の周辺などで掘削すると地下水が出来てきますが、昔はこれらの排水をそのまま放流(垂れ流し)していたのですが、今はこれらの汚水を処理して流すことが必要です。
しかし、工事現場で本格的な排水処理はできないので汚水を別な場所に運んで処理することになりますが、コスト面からも難しい状況です。
そこで、考えられたのは汚水に凝集固化剤を使って処理する方法です。
これは、汚水の貯留槽に凝集固化剤を投入して撹拌(しない場合もあり)することで汚水中の有機物などを汚泥状や固形状にして汚水を水と分離させます。
これで水は放流できるようになり、固形物(汚泥状)は取り出し(バキュームで吸い出す)て処理することができるようなりました。
ほんどの現場では行われている方法です。
今回は、これを畜産排水と糞尿処理に応用できないかとメーカと検討しています。
畜産排水も最近は規制の対象とされてきており牛舎建設でパーラー排水なども処理を求められるケースがあります。
また、尿やスラリー固液分離液などに凝集固化剤を使い処理できるかでどうかの試験を行います。
ここで出た汚泥(固形物)などは、衝撃波による装置により簡単に処理できます。
これらの技術は、活性汚泥法による汚泥処理にも使えますが、これまで多額の経費をかけて汚水(排水)処理していた方法自体を変えるかもしれません。