牛のこころ、人知らず

日曜日, 1月 07, 2007

堆肥をどうしよう?-6

堆肥の見方として、4つの条件を挙げていますが、それぞれの内容を説明すると
①の手で触るとさらさらしていること
これは、堆肥が発酵していくと、いろいろな微生物が入れ替わりで自分で利用できる成分を分解していきますが、そのときに死滅した微生物の殻(専門的には、莢膜と呼ばれている微生物のえさを探すときのセンサーのようなものです)が残っています。この殻の部分がわかりやすく言うと、ガラス質みたいなものですから、触った感じが「さあさら」あるいは「すべすべ」したような感じになっています。

そのために、②も同様に、光るというのは、このガラス質みたなものが光を反射することです。

③の散布するときに「臭い」がないというのは、散布する際に、くさい臭いがしているものは、まだ発酵が半分も終わっていないもので、生よりはましな程度のものです。
しかし、臭いについては、感覚的なものがありますので、表現が難しいのですが、わかりやすい「臭い
」では、堆肥が発酵してくると、中程度の時には、放線菌という微生物がでてきるのですが、その時の臭いが、「薬くさいにおい」という感じになります。そのために散布している時に、臭いが「薬のような臭い」であれば、堆肥としては、中程度の発酵をしてもの(中熟堆肥)です。
現在、完熟堆肥であればよいのですが、いろりな条件で完熟まで作れなくても、中熟堆肥であれば、十分りようできますし、ある程度の肥料分も残っているので、肥料の効果も期待できます。
そのために、せめて中熟程度の堆肥作りが必要です。

④は、よくホームセンターなどで販売されているものや自分で堆肥を購入される方などに説明する時にこの方法を試してもらうのですが、実際十分に発酵しているのか、ただ単に乾燥させたものかの区別はなかなかつかないので、実際に焼いてみると、中途半端なものは、アンモニアなどのいやな臭いがしてきます。これらは、もしかするとただの乾燥堆肥で土壌に入れると病気の原因菌などを増やすかもしれませんので、使わない方がよいでしょう。しかし、臭いしなかったり、芳香臭がするものは、完熟化された堆肥ですので、使っても大丈夫でしょう。

これらの、基準で自分の堆肥やほかの堆肥を見比べて見てください。