牛のこころ、人知らず

月曜日, 2月 05, 2007

牛乳の文化論4

牛乳は、美味しいですか?
との質問をしてどの程度の割合で、「おいしい」と答えるでしょうか?
実は、非常に単純なことですが、実際聞いたアンケートはないのでしょうか? 
私が知らないだけでかもしれませんが!!
おそらく半分以上が「おいしくない」と答えると思っています。(あくまでも私見です)
なぜでしょうか???
今、明治、森永で「おいしい牛乳」という商品がありますし、メグミルクでも同様な商品があります。
スーパーでは、一般の牛乳よりも高い価格で販売されています。実際飲んでみると、今までの牛乳とは違っているがわかります。
でもこれらの商品は、牛乳の鮮度保持(酸化しにくくなる製造法)の技術で保つことが出来るようにしたものです。これが良いか悪いかではなく、いろいろな商品が市場に投入されることは良いことだと思います。
今、私などが、酪農家に行ってもほとんど牛乳を出されることはありません。ましてや、搾りたてをどうぞとすすめられる事はありません。
自分の牛乳をお客さんなどに飲ませる自身がないのでしょうか??
それとも、一滴でもお金になりますので、もったいないのでしょうか??
実際酪農家が、消費に関して以外と無関心ではないかと思っています。
北海道と都府県との牛乳取引の違い(北海道では、内地と呼んでいますが)はありますが。以前よりもこの傾向は強くなったと感じています。
それは、畜産業界では、商品の差別化を図るかをいろんな取り組みをしています。
例としては、牛肉などは、耳標の番号で追跡ができるので、店頭で誰が生産者であるかが、携帯電話からわかりますし、豚などでは、いかに薬を使わないで、肉にするかに取り組んだり、生産履歴の開示をしたり、卵であれば、機能性の成分を含んだ特殊卵や有精卵などの販売などの取り組みが目に見えてわかります。
しかし、牛乳は、店頭で生産者がわかるように開示されたものは、ほんのわずかで生産履歴もわからないものばかりです。たしかに、流通や合乳されてしまうので、追跡が難しいこともありますが、なんせ小売価格が、安いのでコストをかけることが出来にくい環境であることもわかります。
どうしたらよいのでしょうか???