牛のこころ、人知らず

金曜日, 9月 28, 2007

日本畜産学会に行きました

26~27日で日本畜産学会に行きました。
場所は、岡山大学で開催されました。
今回は、シンポジウムで吉田全作さんの講演もあるので参加しました。
吉田さんは、岡山県の中央部でチーズ作りをしている酪農家兼チーズ職人という方で、私も10年来の付き合いがあり、テレビなどでもよく出ています。
たしかに、チーズはおいしいのですが、作る量は自分のところで搾乳した分でしか作らないのでなかなか入手することが難しいチーズです。
その吉田さんとは、放牧地を造成してからお付き合いが本格的になったのですが、それまではいわゆる舎飼いの牛飼いでしたが、放牧地を作って搾乳時以外は放牧地へ牛を出している形に変わりました。それで、今まで病気が多かった牛もほとんど病気にならなくなって来て講演後久しぶりに話をすると最近牛が増えてしまい、総頭数で32頭になっているということでした。
今は逆に余った牛をどうしようかと考えているそうです。
それまでの牛の病気が多いときには、なかなか牛が増えなかったのですが、病気が出なくなると牛の更新をしなくなるので、自然に牛が増えていくのです。
これは、酪農家でよくあるパターンですが、牛がなかなか増えない酪農家では、基本的に病気が多くあり更新しなければならないのですが、このような酪農家の傾向としては、あまり儲からない(経営が厳しい)ところが多いように思います。
同様なことは、肉牛の繁殖農家にもある傾向です。
とこで、吉田さんのところの牛は、ブラウンスイスとジャージの2種類の牛を飼っていて、よく見かける白黒のホルスタイン種はいません。
ブラウンスイスは、乳タンパク質が多い牛で、ジャージは乳脂肪が多い牛です。
ブラウンスイスは特にチーズに合った牛乳といわれていて、日本では、吉田さんと島根の木次乳業の日登牧場と北海道の新得町の共働学舎の3つが有名でそれぞれ美味しいチーズを作っていますので機会があれば是非一度食べてみて下さい。
(味には好みがあるからコメントは難しいですが、私個人の感想をあえて言うなら木次さんは比較的あっさりした感じで、吉田さん、共働学舎さんは、濃い味といった表現になります。)